年がら年中風俗に夢中

先日仕事で風俗店の相談を受けてきました。話を聞くと営業用の集客等の話ではなく、どちらかというと求人・採用関係でのお話でした。風俗店の場合は働く女性（商品となるスタッフ）がいなければば成り立ちませんので、そこがかなりの生命線になるようです。普通ならば、もっと求人の応募が増えるようにと頭をひねりながらマーケティング的なことを考えて行く流れになると思いますが、今回は一味違う感じでした。この風俗店の場合は若い女性を求めている部分もありますが、どちらかというと20代後半から30代に差し掛かるような女性まで募集している感じのようでした。若い女性の需要よりも、ややベテランのような経験者を求めているといった感じです。なんというか、世の中経験者（中途採用）というのが活発な時代なんだなと、しみじみ感じてしまいました。どこの業種・業界であろうとも考えることはみな同じなんでしょうね。もちろん、一般の企業と同じで未経験者ばかりを集めたところで、お金を生み出す効率がものすごく良くなる訳でもありません。つまりは、ベテラン者の技術が求められている訳ですね。そこで、詳しく話を聞いてみると、何やらかなり未来志向な考えが伺えました。あくまでも風俗業界での”あるある”にはなるでしょうが、子持ちの女性をターゲットに狙っているようなのです。風俗の業界で働いたことがある女性の多くは、仕事にプライドを持ち徹底しているか、楽観的に働いているかに真っ二つに分かれるようです。その半分が、途中で子供ができてややリタイア気味になるようなのです。とはいえ、一般的な家庭に入る人ばかりではなく改めて風俗店での仕事を続けたいと考えている人が多いのだとか。そこで、子供を預けながら働ける環境というものに需要が生まれているようなのです。結構上手い戦略というかやり口だなと感心するとともに、かなり考えられているものだなと感心していました。その託児所をメインとしたかたちでの求職者の集客が今回の目的です。とはいえ世の中は狭いもので、同じようなことを考えて打ち出しているお店は非常に多いのだとか、そうなると『託児所のある風俗店』というだけで、思いもよらない弊害があるようなのです。このお客さんは過去に託児所のサイトで非常に成功しており成果を上げた経験もありますが、ライバル企業からの悪意ある行為にさらされていたことを聞きました。あくまでも求人のサイトは自社の物なのに、ライバル業者が「ウチのサイトです」と勝手に謳い女性の集客に利用していたというのです。まぁ、上手くいっている企業を真似するというのは良くある話でしょうが、自分の物のように利用してしまうなんて中々聞いたことがありませんよね。求人の面接に来た女性を安心させるために嘘を伝えていたのでしょうが、当然問い合わせでもあった日には、事の顛末が浮き彫りになるでしょう。そんな影響を受けて以前はサイトを閉鎖してしまったとのことですが、今回改めて復帰して求人の募集をかけていきたいのだそうです。今回は前回の反省も含めて、サイトのタイトルにお店名をワザとらしく表記して完全に利用できないものとして対応していくそうなので安心しました。普通の一般的な社会では想像もつかないような話ですが、さすがに風俗の業界ともなると、色々あるのだなと考えてしまいました。それにしても自社で託児所を設けられるなんて、一流企業も顔負けだと思います。素晴らしいですね。
風俗求人コラム【QT-LIP】